妊娠中の飲み物はこれがおすすめ!つわりの時でも飲めるのは○○だった?

妊娠すると、様々な身体の変化が生じたり、赤ちゃんの発育が気になったりしますよね。
だからこそ、「どんな飲み物をどのくらい飲めばいいのか」悩む方もいらっしゃると思います。
そんな悩める妊婦さんにおすすめしたい飲み物と、避けた方が良い飲み物を紹介します。
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水分をこまめに摂りましょう
妊娠中は水分不足になりやすいです。
まず、血液量が妊娠前と比べて30~50%近く増えます。
そして、羊水増加に伴い水分不足が発生しやすくなります。
さらに、妊娠初期は体温が上がり汗をかきやすくなります。
また、妊娠中期~後期にかけて脂肪がつき汗かきになる場合もあります。
赤ちゃんのためにも1日2Lを目安に水分を摂りましょう。
妊娠中におすすめの飲み物3選
カフェインを含まず身体を冷やしにくいものや、鉄分の吸収を助けてくれるミネラルを補給できるものがおすすめです。
美肌効果あり!「ルイボスティー」
ルイボスティーはクセが少なく、ビタミンやミネラルが豊富なので妊婦さんにおすすめの飲み物です。
「ティー」とついていますが、カフェインは含まれていませんので、妊娠中や授乳中でも安心して飲むことができます。
貧血を予防する鉄分や亜鉛、老廃物を流すカリウムなど妊婦さんが必要なミネラルが含まれています。
また、ルイボスティーに含まれているビタミンB1、B2はむくみ解消に効果があります。
味は紅茶より少し甘く、渋みは少ないです。
ホットでもアイスでも飲むことができます。
さらに、抗酸化作用があり、肌や髪をきれいにする効果もあります。
妊娠中はホルモンバランスの変化からお肌が荒れやすくなるので、美肌効果も嬉しいですね。
「麦茶」はミネラルたっぷり
麦茶は日本で古くから親しまれている、手軽に手に入るおすすめの飲み物です。
ノンカフェインでカリウムなどのミネラルが含まれています。
カリウムは塩分や老廃物を排出する効果があるので、夏バテ予防にもなります。
また、鉄分の吸収を妨げるタンニンを含んでいないので、貧血になりやすい妊婦さんも安心して飲むことができます。
ただ、麦茶は身体を冷やす作用があるので、まだ肌寒い季節には飲み方に気を付けましょう。
冷えるときは、ホットにして飲むのがおすすめです。
冷えに効く「たんぽぽ茶」
たんぽぽの根を乾燥させたお茶です。
味はコーヒーと似ており、ドイツではコーヒーの代用品として飲まれたほどですが、カフェインは含まれていません。
そして、たんぽぽの根に含まれている成分が毛細血管を拡張させ、身体を温める作用があるので、冷えに悩んでいる方におすすめです。
また、妊娠中に不足しがちな鉄分も含まれています。
市販品の名称として「たんぽぽ茶」と「たんぽぽコーヒー」の二通りがありますが、これは製法が異なるためです。
・たんぽぽ茶 乾燥させて、煎じたもの
・たんぽぽコーヒー 焙煎して、フィルターを通したもの
どちらも効能ははほとんど変わりませんが、たんぽぽコーヒーの方がより、コーヒーの風味に近くなります。
小豆茶
小豆というと甘いあんこを思い浮かぶと思いますが、実はお茶としても楽しめます。
小豆茶にはむくみを解消してくれるビタミンB群が豊富に含まれています。
さらに、食物繊維が含まれており、妊娠中になりがちな便秘を解消してくれます。
小豆茶は市販品で手に入れることもできますが、簡単に手作りすることもできます。
材料
小豆 50g
水 500ml
作り方
1.小豆を水で良く洗います。
2.鍋に小豆と水を入れ、ふたをして煮立たせます
3.小豆が柔らかくなってきたら、火を止めてザルにあけ、小豆とゆで汁を分けます。
ゆで汁は小豆茶として楽しめ、残った小豆は料理やお菓子作りに使えます。
つわりでも飲みやすい飲み物
つわりによる吐き気やめまいなどで、水分を摂るのが辛くなる人は少なくありません。
そんな辛いつわりでも飲みやすいものを紹介します。
炭酸水
シュワシュワの炭酸で口の中がさっぱりするので、胃に不快感があるときでも飲みやすいです。
少し恥ずかしいですが、炭酸を飲んだ後に、ゲップをすることで吐き気をある程度抑えることができます。
さらに、炭酸が胃腸を刺激して便秘を解消してくれる効果もあります。
また、レモン風味など柑橘系の香りがする炭酸水なら、より爽快感を得られます。
柑橘系のジュース
つわりで酸っぱいものを食べたくなる妊婦さんは多いです。
レモンやオレンジなど柑橘系のジュースは爽やかで飲みやすいです。
また、妊娠中に荒れがちなお肌をキレイにするビタミンCも摂ることができます。
ただし、飲みすぎは糖分の摂りすぎにつながるので注意しましょう。
生姜湯
吐き気が止まらない妊婦さんにおすすめなのが生姜湯です。
生姜の辛味成分が胃腸の働きを整え、吐き気を抑えてくれる効果があります。
独特の風味が気になる方は、はちみつや柚子を加えると飲みやすくなります。
妊娠後期におすすめの飲み物
妊娠後期(8ヶ月~10か月)のお母さんにおすすめしたいのが、安産効果が期待できるラズベリーリーフティーです。
ラズベリーリーフティーとは
ラズベリーリーフティーは安産効果があるハーブティーです。
ラズベリーリーフに含まれるフラリガンという成分が、子宮や骨盤周辺の筋肉を調整する働きがあり、安産へと導いてくれます。中には陣痛が軽くなったという方もいます。
摂取量は1日2杯程度が目安です。
身体を温めると安産になりやすいので、ホットで飲むのがおすすめです。
味はラズベリーと名前がついていますが、ほんのりと甘く、ほうじ茶のようなクセのない味わいです。
さらに母乳が出やすくなる効果もあります。
ラズベリーリーフティーは子宮収縮作用があります。
その作用により、産後の母体の回復を早め、母乳が出やすくなります。
飲むのを控えた方が良い方
陣痛時におこる子宮収縮を促す作用があるので、妊娠初期~中期の方は控えた方が良いです。
また、妊娠後期の方でも切迫早産の診断が下りている場合は必ず医師に相談してから飲みましょう。
妊婦さんが控えたほうが良い飲み物
飲み物のなかには、赤ちゃんやお母さんに悪影響及ぼすものありますので注意しましょう。
アルコール
妊娠中のアルコール摂取は止めましょう。
妊婦さんがお酒を飲むと、胎盤を通過して、胎児にアルコールが届いてしまいます。
胎児は肝臓が未熟なためアルコールを上手に分解することができません。
最悪の場合、発育の遅れや障害を出る可能性があります。
どうしても飲みたいときは、ノンアルコール飲料で楽しんでみましょう。
カフェイン類
コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを含む飲み物は控えましょう。
カフェインは胎盤を通過して赤ちゃんに届いてしまします。
カフェインの過剰摂取は発育障害や早産の原因にもなると言われていますので注意しましょう。
そのため、一日のカフェイン摂取量は100mgまでにしましょう。
目安はコーヒーなら1杯、紅茶は2杯程度です。
コーヒーやお茶が好きの方は、カフェインを除いたものを選んで飲むのがおすすめです。
カフェインを除いた飲料の表現はいくつかあります。
・デカフェ 元々カフェインを含まれているものから除去したもの
・カフェインレス カフェインの量を減らしたもの
・ノンカフェイン カフェインが含まれていないもの
デカフェやカフェインレスは微量ながらもカフェインが含まれていますので、大量に飲みすぎないようにしましょう。
コーラ
コーラは糖分とカフェインが含まれています。
一日一本程度でしたら大丈夫ですが、何本も飲むのは控えましょう。
糖分を摂りすぎると妊娠糖尿病になる危険性があります。
カフェイン量は500mlで40~50mlとコーヒーや紅茶より少なめですが、摂りすぎには注意しましょう。
カモミールティー
ハーブティーの一種であるカモミールティーはその香りの良さと、カフェインが含まれていないことから人気があります。
しかし、カモミールティーには子宮収縮作用、つまり陣痛を起こしてくれるような作用がありますので注意が必要です。
少量ですぐに影響があるとはいえませんので、たくさん飲みすぎないようにしましょう。
美味しく飲んで、妊婦生活を楽しみましょう
いかがでしたでしょうか。
妊娠中のお母さんの身体は、胎児の成長と出産に向けて大きく変化します。
デリケートな時期だからこそ、栄養価や成分を考えてしっかりと水分補給をしたいですね。
また、妊娠中は様々な変化から精神が不安定になったり、ストレスが溜まったりしがちです。
美味しく飲むことがストレス解消やリラックスにも繋がりますので、ご自身のお口に合った飲み物を探してみるのも妊娠中の楽しみになると思います。