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乾燥肌の原因とその対策と治し方は?表皮の構造とセラミド・NMFから見る肌の仕組み

 2017/11/19 スキンケア
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冬のシーズンになるとこれまでそうでもなかった方でも乾燥が気になるという方は

多いのではないでしょうか?

 

実際に冬になるとリップクリームをしないと唇が乾燥するように外気が乾燥した日が続くので

乾燥肌になりやすい季節でもあります。

 

しかし、乾燥肌にはそもそもの原因があって年中乾燥肌で悩んでる方もいると思います。

 

今日はそんな方々の為になんで乾燥肌になってしまうのか?

という肌のメカニズムとその対策と治し方について解説していきます。

 

 

乾燥肌ってなんで起こるの?

乾燥肌のなることによって起こることとして大きいのが

 

・化粧のノリが悪くなる

・肌が痒くなる

 

こういったことではないでしょうか?

特に女性の方で一番気にしている部分は長期的に乾燥肌を

継続させることによってのシワではないでしょうか。

 

乾燥肌の状態をそのままほったらかしていると、もともとなかった場所にシワが出来たり

もともとあったシワがさらに深くなってしまいます。

 

 

では、そもそもなんで乾燥肌になってしまうのか?

ということについて解説していきます。

 

 

肌の表面ってどんな風になってるの?

乾燥肌になる原因は歳をとるに連れて細胞のターンオーバーが

遅くなることに原因があります。

 

皮膚の表面にある表皮には3つの層があります。

 

一番外側から

 

・表皮(0.02mm)

・真皮

・皮下組織

 

の順番になっています。

 

表皮の構造 断面図

 

 

そして、表皮もさらに

 

・角質層

・顆粒層

・有棘層

・基底層

 

に分類されます。

 

真皮で作られた細胞がターンオーバーで表面に押し出される際に

基底層に入ります。

基底層からまた表面に近い顆粒層に入った時に細胞は新鮮な細胞だけを残す為に

自分で自滅する『アポトーシス』という行為をします。

 

自分で自滅して表皮に押し出され最終的には垢として剥がれ落ち

鮮度のある細胞を一定の割合で保つ為の行為になります。

 

 

なので、私たちの表皮は死滅した細胞の集合体であるとも言えます。

 

 

では、保湿はどこの層がやってくれているのでしょうか?

 

保湿もこの角質層がやってくれています。

 

えっ死んだ細胞が保湿なんて出来るの?

って思ってしまうと思いますがこれは細胞が死んでもその細胞の中に

NMF(天然保湿因子)が残っていてこれが水分を保持する役割を持っています。

 

ただし、このNMFを持ってる細胞とは言え死滅している細胞なので

これだけでは何も出来ません。

 

そこで出てくるのが細胞間脂質と言われるセラミドやコラーゲン等になります。

この細胞間脂質の役割は上記のNMF同士を結びつけてくれています。

 

イメージ的には

 

NMF=レンガ

細胞間脂質=セメント

 

のようにイメージしてもらうのが分かりやすいかと思います。

 

 

NMFは水分を保持するがその水分がないとただの死滅した細胞ですし

細胞間脂質はNMFがないと角質層に滞留出来ないということです。

 

なので、このNMFと細胞間脂質はどちらもないと保湿が出来ないということになりますよね。

 

 

そして、それがむき出しになっていれば外部の乾燥によってすぐに水分を

奪われてしまうのでその上にまた皮脂膜というのがあります。

 

この皮脂膜は

 

・汗菅から出る水分(汗)

・皮脂腺から出る皮脂

 

がクリーム状に混ざり合って出来ています。

これが表面にあることによってその下にある角質層からの水分の蒸発を

防いでいるんです。

 

なので、齢を取ることによってだんだん乾燥肌になりやすくなるのは

その皮脂膜の出が悪くなり角質層がむき出しの状態になってしまうなのです。

 

 

 

乾燥肌になってしまうメカニズム

肌の表面がどんな構造になっててそれぞれがどんな役割を果たすのか、というのが分かったところで

次になんで乾燥肌になってしまうのか?

ということについて解説していきます。

 

上記のように肌の一番表面の角質層はNMFと細胞間脂質の上に皮脂膜があります。

 

 

これは高齢者の方でなくても上記の構造が崩れた時に

乾燥肌は起こります。

 

分かりやすく言うと

セメントによってレンガ同士が繋がっていたのにセメントが少なくなりすぎたら

レンガは崩れますよね。

 

肌に置き換えると

細胞間脂質によってNMFが水分で覆われて綺麗に並べられていたのがそれが不足することによって

NMFがむき出しになりただの尖った死滅した細胞だけが表面に出ている状態です。

 

そのように表面に皮脂もなく死滅した細胞がむき出しになってしまうことによって

乾燥肌になってしまうのです。

 

乾燥肌の原因 正常な肌と不調な肌の比較

 

 

 

皮膚が持つバリア機能とは

顆粒層に来た時点で細胞は自滅しその細胞はその形を留めず

バラバラになります。

 

バラバラになった細胞は表皮に近くに連れてどんどん圧縮されて

パイの層のように10〜20くらいに重なります。

 

皮膚の表面は皮脂膜で覆われておりまずこの皮脂膜が紫外線や空気中に漂う

ウイルスから体内に入るのを阻止しています。

 

そして、その下にある角質層もセラミドやコラーゲンで正しく細胞間脂質で覆われた

状態であれば重なり合った細胞は硬くて丈夫なものなので細菌の侵入も防いでくれます。

 

弱酸性で顔を洗うのが良い!

と言われるように肌の表面は弱酸性になっています。

ただ、これはただ単に弱酸性が良いからそのようになっているわけではなく

空気中に潜むウイルスや細菌は弱アルカリ性で繁殖しやすいと言われています。

 

なので、弱酸性である表皮はそういった菌が繁殖しにくいように

なっているとも言えます。

 

 

セラミド・コラーゲン・NMFの役割を理解する

セラミドの働きを表す表皮の画像

上記で軽く触れていますがこれらが1つでも欠ければ肌の保湿を

維持することは出来ません。

 

ではここからはそれぞれの役割を見ていきましょう。

 

まずNMF(天然保湿因子)なのですがこれはアミノ酸がほとんどの割合を締め

その他に乳酸、尿素などの成分で作られています。

 

NMFは水分を保持する役割がありその水分を引っ張ってくるところは

真皮にある水分、空気中の水分から水分を吸着します。

 

なので、そもそもこのNMFがないことには水分を保持してくれるものが他にないので

どれだけ外部(化粧水)から水分を取り込んで表面上は水分はあるように見えますが

時間の経過とともに蒸発して行ってしまいます。

 

ということはNMFが出来上がる基底層から顆粒層に上がってくる時に

それらを作り出さないといけません。

 

齢を取ることによっ乾燥しやすい肌になるというのはこのNMFを作り出す量が減るから

少ないNMFで保湿しないといけないので乾燥肌になってしまうということなんです。

 

ということはこのNMFを体内で作り出すことが出来れば

乾燥肌の原因を1つ取り除くことが出来ますよね。

 

なので、まずはこのNMFが作られやすい体を作らないといけません。

 

では、このNMFが作られやすい体とはどういった体でしょうか?

 

これは、上記でも触れていますが、NMFの半分以上はアミノ酸で出来ていいます。

ということはアミノ酸を多く含む食べ物を摂取することがNMFを増やす体につながります。

 

アミノ酸と言えどそれはタンパク質の集合体なのでここでは

タンパク質を多く含む食品を紹介します。

 

タンパク質はアミノ酸で構成されているのは紹介しましたが

タンパク質を構成するアミノ酸は20種類あります。

 

体内で合成出来るアミノ酸が11種類ありこれを

『非必須アミノ酸』

体内で合成出来ないアミノ酸9種類が

『必須アミノ酸』

といいます。

 

特に体内で作り出すのことの出来ない必須アミノ酸は食事からでしか

摂取出来ませんのでこれらを優先的に摂取することがNMFの増加につながります。

それと同時にタンパク質は髪の毛、爪等に多く流れていくので不足すると

髪がパサついたり肌荒れの原因にもなります。

 

必須アミノ酸を多く含む食品はほとんどの家庭にあるものから

摂取することが出来ます。

 

それらは肉、魚、卵、豆類に多く含まれています。

 

ですが、タンパク質とは言えど動物性タンパク質、植物性タンパク質の2種類があり

動物性タンパク質をメインに摂取するのが理想です。

なぜならばこちらの方が必須アミノ酸が含まれる割合が高いからです。

 

 

セラミドの役割

NMFを繋ぎあわせる役割のあるセラミドですがこれは細胞間脂質の中にあります。

細胞間脂質と聞くと細胞間脂質=セラミドではないかと思ってしまう方がいますが

そうではありません。

 

細胞間脂質の割合は

 

・セラミド  50%

・コレステロール  25%

・遊離脂肪酸    25%

と言った感じで細胞間脂質の50%がセラミドで出来ています。

 

では残りの割合を占めるコレステロールと遊離脂肪酸はどういった役割を

果たしているのでしょうか?

 

これはセラミドを分布させるためのものだとイメージしてください。

 

セラミドは点で存在します。

 

コレステロールと脂肪酸は液体として存在します。

 

この2つの関係はお風呂にボールを10個浮かべた時に1箇所に集まらずに

湯船の中でいろんなところにランダムに浮かびますよね。

 

湯船=コレステロール・脂肪酸

ボール=セラミド

 

という風にイメージしてください。

 

このようにコレステロール・遊離脂肪酸中に浮遊するセラミドがそれぞれのNMF(死滅した細胞)をつなぎ合わせているのです。

 

このセラミドも保湿をする上ではとても大切な成分になるので体に取り入れる必要があります。

 

セラミドを含む食品があるのは米、小麦、こんにゃく芋、牛乳等様々ですが

これがそのままセラミドとして角質層まで行くかというとそうではありません。

 

消化液で吸収される際にそれらはそれぞれ一度別の成分になります。

 

この吸収された時にスフィゴシンという成分がセラミドに変わるのであろうと言われていますが

実際のところはそれはまだ解明されていません。

 

では、このセラミドは諦めるべきかというとそうではありません。

セラミドは外側(化粧品)から補うことが出来るからです。

 

なので、NMFが作られやすい体作りをしてそこから外からのアプローチとして

セラミド入り化粧品をすることが一番の乾燥肌対策になると言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

結城 明日奈

結城 明日奈

某国立大学大学院理工学研究科修了。
化学や生物を専攻しており、興味本位で、美容薬学検定、薬学検定を在学中に取得。
現在は、某化粧品会社に勤め、日々化粧品の研究開発に従事しております。

昨今、化粧品は溢れかえるほどたくさんあります。
良い化粧品から悪い化粧品、様々です。
その化粧品選びの一助になればと思い、空き時間に色々と書かせて頂いています。

趣味は、バスケットとスノボ。
バスケは今も社会人チームに所属し、練習や試合をやってます。
スノボはシーズンになると滑りに出かけてます。
最近は、医薬品登録者販売の資格を取るべく、医薬品の勉強を始めています。

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